SCOT Summer Season 2021
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SCOT サマー・シーズン2021

SCOT SUMMER SEASON 2021
SCOT SUMMER SEASON 2021
8月27日(金)〜9月5日(日) 8月27日(金)〜9月5日(日) 利賀はイツデモ上機嫌!

日程変更のお知らせ

8月の公演は延期といたします。

8月28日(土)19:00「世界の果てからこんにちはⅠ」
→9月5日(日)18:30「世界の果てからこんにちはⅠ」<振替公演>

8月29日(日)10:00「鈴木忠志トーク」
→9月5日(日)14:15「鈴木忠志対談」に振替

8月27日(金)19:00、28日(土)20:30「アンティゴネ」→延期<日程未定>

8月28日(土)15:00、29日(日)14:00「残影の庭」→延期<日程未定>

サヨナラ!!の勧め

 日本の大都会の狭い場所には、経済的成長と享楽的な人生を求める人たちがひしめいていた。心も空間も過密であった。そして今や新型コロナに悩まされ、あらゆる面での過密を避けるように政府から促されている。その結果、多くの人たちが精神の閉塞感と経済生活の困難に喘ぎだしている。
 しかし一方で、大都会とは対照的に人口流出に悩みつづける地域には、耕作放棄地や廃校になった建物や、殆ど使用されていない公共ホールが数多く残され、自殺者の急増と共に寂しく荒寥とした光景が現出している。政治の地方活性化の掛け声は空しく響き続けてきたのである。
 東京にうごめく政治家や官僚の劣化は今に始まったことではないが、せめて教育や精神文化に携わる人たちは、オンラインによる新しいコミュニケーションなどという言葉に惑わされずに、大都会がもたらす精神的、経済的な貧しさとサヨナラすべきであると思う。新しい生き方への価値観を創り出すために、精神開拓民となって日本中に散在する過疎地へ船出したらどうであろうか。

演目紹介

『世界の果てからこんにちはⅠ』

構成・演出:鈴木忠志、出演:SCOT

華麗な花火が彩る利賀の野外劇の決定版! 衝撃の初演から30年、時代の変遷と共にますます心に迫る鈴木忠志の日本論。歌謡曲に表出されるセンチメンタルな抒情、宗教人の世俗性、日本主義者の戦闘的妄想──過去に日本人が陥ってきた特異な心性をとおして、昭和の歴史を顧み、明日を展望するSCOTの代表作。

  • 8月28日(土) 19:00開演
  • 9月4日(土) 19:00開演
  • 野外劇場
演出ノート:
「日本という幻想」
関連ブログ:
「夜の訪問者」(2015.8.5) , 「花火芝居」(2015.7.22) , 「縮む日本」(2012.8.18) , 「時代錯誤」(2011.7.15) , 「海ゆかば」(2011.6.23)

『世界の果てからこんにちはⅡ』

構成・演出:鈴木忠志、出演:SCOT

チェーホフ、長谷川伸、唐木順三、徳富蘇峰らの言葉と昭和・平成の流行歌を重ね、“ニッポンジン”の来し方行く末を問う舞台。スズキ・トレーニング・メソッドで鍛えられた俳優たちが車椅子に乗って次々に登場し、ニッポンの現状を想わせるシーンを展開。メッセージは、「今日のニッポンに明日は勝つ!」

  • 9月4日(土) 15:00開演
  • 9月5日(日) 13:00開演
  • 利賀大山房
演出ノート:
「久しぶりの演出形式」

ブレヒト版『アンティゴネ』

演出:中島諒人、作:ベルトルト・ブレヒト、出演:鳥の劇場

ソフォクレスの原作ギリシア悲劇『アンティゴネ』は、国に背いた者の埋葬をめぐる、死者の肉親と国王の議論を中心とする。ブレヒトは、そこに強欲で日和見的な大衆を加え、第二次世界大戦時のドイツ社会を批判した。今回の上演では、さらに富裕層の老人ホームでの文化発表会という枠組みを与え、現代日本のありようをながめる。

  • 8月27日(金) 19:00開演
  • 8月28日(土) 20:30開演
  • 岩舞台

『残影の庭~Traces Garden』

演出振付:金森穣、出演:Noism0

武満徹作曲「秋庭歌一具」を伶楽舎が演奏、金森穣が初めて雅楽で創作した舞台。日本の伝統音楽を現代の舞踊家の身体はいかに受け止め、移りゆく時代の中でも変わらない何を捉えるのか。消えゆく過程で聞こえてくる響き、見えなくなってから浮かび上がる影、その残響/残影に身体を澄ませる。

  • 8月28日(土) 15:00開演
  • 8月29日(日) 14:00開演
  • 利賀大山房
  • <終演後、金森穣によるトークあり>

『イェルマ』

演出:瀬戸山美咲、作:ガルシーア・ロルカ、出演:ミナモザ

1934年に初演されたロルカの三大悲劇の一つ。子どもを望む妻・イェルマと、妻の愛を望む夫・フワン。スペインのある村を舞台に起きる“子どもを産むこと”をめぐる物語。社会全体の価値観が大きく変動する今、イェルマとフワンの“分かり合えなさ”を照らし出すことで、分断の根源を探る。

  • 9月3日(金) 19:00開演
  • 9月4日(土) 20:30開演
  • 岩舞台

シンポジウム
「コロナ以後の<ニッポン>と<利賀>」

水野和夫(経済学)、大澤真幸(社会学)
司会:山村武善(編集者)

コロナ以後の世界を透視するために、<パンデミック>が顕わにした<問題>を避けて通ることはできない。今、その<問題>を摘出しながら、どのように克服すべきかを議論するとともに、<利賀>における活動の意味を再検証する。

  • 9月5日(日) 10:00開演
  • 創造交流館

鈴木忠志トーク

鈴木忠志が観客の皆さんからの質問にお答えする場。

  • 8月29日(日) 10:00開演
  • 創造交流館

鈴木忠志対談

菅孝行(演劇評論家)、鈴木忠志

半世紀にわたり、日本の現代演劇をリードしてきた演出家と批評家が、<コロナ禍>における舞台芸術活動の在り方と意義を語り合う。

  • 9月5日(日) 14:15開演
  • 利賀大山房

公演日程公演日程

利賀大山房 野外劇場 岩舞台 創造交流館
827日(金)     アンティゴネ
 
828日(土) 残影の庭
世界の果てからこんにちはⅠ
アンティゴネ
 
829日(日) 残影の庭
    鈴木忠志トーク
93日(金)     イェルマ
 
94日(土) 世界の果てからこんにちはⅡ
世界の果てからこんにちはⅠ
イェルマ
 
95日(日) 世界の果てからこんにちはⅡ

鈴木忠志対談
<振替公演>
世界の果てからこんにちはⅠ
  シンポジウム

827日(金)

アンティゴネ

19:00 岩舞台

828日(土)

残影の庭

15:00 利賀大山房

世界の果てからこんにちはⅠ

19:00 野外劇場

アンティゴネ

20:30 岩舞台

829日(日)

鈴木忠志トーク

10:00 創造交流館

残影の庭

14:00 利賀大山房

93日(金)

イェルマ

19:00 岩舞台

94日(土)

世界の果てからこんにちはⅡ

15:00 利賀大山房

世界の果てからこんにちはⅠ

19:00 野外劇場

イェルマ

20:30 岩舞台

95日(日)

シンポジウム

10:00 創造交流館

世界の果てからこんにちはⅡ

13:00 利賀大山房

鈴木忠志対談

14:15 利賀大山房

<追加公演>
世界の果てからこんにちはⅠ

18:30 野外劇場

日程表

延期

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