現代舞台芸術の魅力発信
芸術と地域との連携強化に向けて
令和5年度日本博2.0事業(委託型)
主催:(公財)利賀文化会議、(独)日本芸術文化振興会、文化庁
鈴木忠志(富山県南砺市)、宮城聰(静岡県静岡市)、平田オリザ(兵庫県豊岡市)、中島諒人(鳥取県鳥取市)が、昨年設立した次世代の日本の演劇人と共同で作品を創造する会「桃太郎の会」。各地域で創造した作品を利賀で上演します。今年は、特別参加としてインドネシアの演劇人による作品も加わります。
『門』
演出:伊藤全記、作:別役実、芸術監督:中島諒人、制作:鳥の劇場(鳥取)
日本が高度経済成長期にあった1966年、都市の人々の生をみつめて書かれた別役実の初期作。その上演を通し、高度情報化社会にある現代の生を改めて問い直す。わたしたちは、いま、何を喪いつつあるのか。果たしてそれを、取り戻すことはできるのか。
- 9月1日(金) 16:00開演
- 9月2日(土) 14:00開演
- 創造交流館
- <鳥取公演>
- 鳥の演劇祭16
- 9月23日(土) 15:30開演
- 9月24日(日) 15:30開演
- 9月30日(土) 13:30開演
- 10月1日(日) 13:30開演
- 議場劇場
- 公演の詳細
『泉と涙』
作・演出:バンバン・プリハディ、芸術監督:鈴木忠志
制作:SCOT(富山)
男は古い泉を掘っている。遠い昔に枯れた泉。人々はそれを嘲笑するが、彼は過去の希望を掘り起こすかのように掘り続ける。歴史と現在、人間と環境破壊、そして未来への希望を描く舞台。利賀の岩舞台のためにジャカルタ演劇協会会長でもあるバンバン・プリハディが創造した新作。
- 9月1日(金) 21:00開演
- 9月3日(日) 21:00開演
- 岩舞台
『楢山節考』
演出:瀬戸山美咲、原作:深沢七郎、芸術監督:鈴木忠志
制作:SCOT(富山)
主人公おりんは「山へ行く」日を目標に、過剰なエネルギーを持続しながら生きている。そこには棄老伝説という言葉のもつ暗さとは逆の、強さと明るさがある。民間信仰における死生観、それを通して、現代人が失った生命力の根を問い直す。
- 9月2日(土) 12:00開演
- 9月3日(日) 14:00開演
- 利賀山房
『お艶殺し』
演出:石神夏希、作:谷崎潤一郎、芸術監督:宮城聰
制作:SPAC-静岡県舞台芸術センター(静岡)
裕福な質屋の一人娘・お艶と、奉公人・新助の駆け落ちの顛末を描いた、文豪・谷崎潤一郎の初期小説『お艶殺し』。情熱のままに突き進み、転落しながらも愛し続けることを止めない若者たちの生命力あふれる姿を現代に通じる物語として描き出す。
- 9月8日(金) 16:00開演
- 9月9日(土) 13:00開演
- 利賀山房
- <静岡公演>
- 12月2日(土)、9日(土)、10日(日)
- 静岡芸術劇場
- 公演の詳細
『窓の外の結婚式』
演出:堀川炎、作:柳美里、芸術監督:平田オリザ
制作:アゴラ企画(兵庫)
津波によって1人生き残った、とある女性。現在と過去の時間軸を行き来し、隣にいる夫とは別の男性を思い出しながら、言いようのない悲しみを背負う女性の物語。それは震災を風化させず、しかも過去の悲しみを乗り越えていく強さと希望を予感させてくれる。
- 9月8日(金) 21:00開演
- 9月10日(日) 16:00開演
- 創造交流館
- <豊岡公演>
- 豊岡演劇祭2023
- 9月22日(金) 18:00開演
- 9月23日(土) 18:00開演
- 9月24日(日) 18:00開演
- 旧名色スキー場
- 公演の詳細
「5人の演出家によるトーク」
バンバン・プリハディ、瀬戸山美咲、石神夏希、堀川炎、伊藤全記の5人の演出家が、観客の質問に答えて、自らの問題意識を語る。
司会:平田オリザ
- 9月10日(日) 17:30-19:00
- 創造交流館